日経225オプション、10限月のSQ値は22,313円75銭でした。一旦24,000円を超えてから9月限マイナス700円ほどとなりました。先週まではまさか9月限を下回るとは夢にも思っていませんでしたね。相場はこれだから難しい。
オプションの主戦場は11限月となりました。現在相場がかなり不安定なので先行きは不透明ですね。
さて、以下に2018年11月限の各権利行使価額における現在のプレミアムと、SBI証券の先物・オプション口座で売りポジションを1枚建てたときの証拠金を示します。
コール | 権利行使 価額 | プット | ||
---|---|---|---|---|
証拠金 | プレミアム | プレミアム | 証拠金 | |
203,900 | 15 | 24750 | ||
24625 | ||||
252,200 | 25 | 24500 | ||
282,500 | 30 | 24375 | ||
312,400 | 37 | 24250 | ||
340,900 | 47 | 24125 | ||
371,700 | 61 | 24000 | ||
410,700 | 67 | 23875 | ||
447,300 | 93 | 23750 | ||
475,200 | 115 | 23625 | ||
505,400 | 140 | 23500 | ||
541,400 | 180 | 23375 | ||
574,000 | 205 | 23250 | ||
585,000 | 260 | 23125 | ||
631,400 | 290 | 23000 | 845 | 586,700 |
653,300 | 350 | 22875 | 770 | 576,300 |
675,000 | 415 | 22750(ATM) | 600 | 543,400 |
703,200 | 445 | 22625 | 765 | 510,000 |
718,700 | 460 | 22500 | 490 | 482,000 |
22375 | 560 | 471,400 | ||
22250 | 400 | 434,900 | ||
22125 | 415 | 409,600 | ||
22000 | 320 | 386,700 | ||
21875 | 290 | 357,800 | ||
21750 | 260 | 333,100 | ||
21625 | 320 | 305,100 | ||
21500 | 210 | 280,700 | ||
21375 | 190 | 254,900 | ||
21250 | 170 | 231,000 | ||
21125 | 165 | 212,200 | ||
21000 | 150 | 186,700 | ||
20875 | 215 | 173,400 | ||
20750 | 130 | 157,500 | ||
20625 | 120 | 140,900 | ||
20500 | 105 | 129,300 | ||
20375 | 100 | 121,300 | ||
20250 | 91 | 109,400 | ||
20125 | 120 | 98,500 | ||
20000 | 80 | 89,000 | ||
19875 | 110 | 78,100 | ||
19750 | 69 | 69,300 | ||
19625 | ||||
19500 | 65 | 54,200 | ||
19500 | ||||
19250 | 76 | 47,600 | ||
19125 | ||||
19000 | 48 | 47,600 | ||
18875 | ||||
18750 | 43 | 47600 | ||
18625 | ||||
18500 | 39 | 47600 | ||
18375 | ||||
18250 | 36 | 47600 | ||
18125 | ||||
18000 | 32 | 47600 |
SQ日は2018年11月9日(金)です。残存日数は27日。1ヶ月を切っていますが、SPAN証拠金は上がっています。
メジャーとなる権利行使価額(250円刻みの方)は正常値ですが、マイナー(125円刻みの方)のプレミアムは異常値が多くなっています(プット22625や22375など)。これはマイナーな権利行使価額では建玉が少なく、週末の荒れ相場により異常値で約定してしまっているためでしょう。
IVは21%で、ここ最近ではかなり高い状況となっています。まぁ今週の下げっぷりを見れば当然ですね。
これでかなり売り妙味が出てきましたが、同時に相場の荒れ具合も考慮せねばなりません。オプショントレーダーにとっては腕の見せどころか?
さて、この状況で以下のショートストラングルポジションを建てたとしましょう。
- コール24750:15円1枚売り(証拠金203,900円)
- プット18000:32円1枚売り(証拠金47,600円)
満期日にどちらもイン・ザ・マネーになっていなければ(15 + 32)×1000 = 47,000円の利益となります。必要証拠金は251,500円です。100万円の入金で月利4.7%となります。
各権利行使価額のATM(現在22750)との差は、コールが2,000円、プットが4,750円です。
なんとプットはATMと5,000円近く離れているにも関わらずプレミアムが32円もあります。やはりIVの影響は大きいですね。たった一つとつのポジションで月利4.7%とはオプションならではですね。
プットのプレミアムが半額で良ければ権利行使価額はもっと下でよくなり、かなりリスクが軽減されます。
ただし相場は気まぐれです。特に今週から世界同時株安となり、リスクが高まりつつありますので、ヘッジをかけるのを忘れずにいきましょう。
225オプション売買については以下にまとめています。テクニカル用語から知りたい方は第1回からどうぞ。
- 初心者でもわかる日経225オプション解説・第1回:用語説明とオプションの性質
- 初心者でもわかる日経225オプション解説・第2回:第1回のまとめと例
- 初心者でもわかる日経225オプション解説・第3回:スプレッドとショートストラングル
- 初心者でもわかる日経225オプション解説・第4回:証拠金
- 初心者でもわかる日経225オプション解説・第5回:カバードコール
- 初心者でもわかる日経225オプション解説・第6回:スプレッドとショートストラングルの位置関係の例
- 初心者でもわかる日経225オプション解説・第7回:カレンダースプレッド
- 初心者でもわかる日経225オプション解説・第8回:ロングストラドルとショートストラドル
- 初心者でもわかる日経225オプション解説・第9回:必ずヘッジして損失を限定しよう