先物・オプション

初心者でもわかる日経225オプション解説・第2回:第1回のまとめと例

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Lalmch / Pixabay

第1回の解説にて、オプションの用語と基本的性質について説明しました。第1回がかなり長かったので、今回はまとめとおさらいです。まずオプションの買いと売りの特徴と単独でポジションを建てるときの注意点についてまとめ、例を示したいと思います。

第1回の解説はこちらから

初心者でもわかる日経225オプション解説・第1回:用語説明とオプションの性質
オプションは現在資金の制限(泣)から1年近く休止中ですが、備忘録の意味も含めて解説したいと思います。オプションって何?と...

買い

特徴:

  • 損失限定: 購入コストに限定されます
  • 利益無限大: イン・ザ・マネーとなり、さらに深く原資産がインしていくとすさまじい利益になります(コールでは原資産が上昇、プットでは原資産が下がることを指して「原資産がインしていく」と表現しています)
  • 勝率は低い: イン・ザ・マネーにならない限りゴミとなります(単独で買う場合、勝率はATMからの価額差によりますが、平均5%以下です)

注意点:

  • IVが高いときはプレミアムが高いため単独での購入はさける
  • 残存日数が少ないときはプレミアムが減少する速度が大きいので単独での購入はさける
  • そもそも勝率が低すぎるので単独で買わない(これを「裸買い」といいます)

 ようするに、単独での買いはやめましょう、ということです(笑)。

売り

特徴:

  • 利益限定: 購入したプレミアムの価格に限定されます
  • 損失無限大: イン・ザ・マネーとなり、さらに深く原資産がインしていくとすさまじい損失になります
  • 勝率は高い: イン・ザ・マネーにならない限り利益となります(原資産からかなり離れた権利行使価額を単独で売る場合、勝率は90%にもなります)

注意点:

  • IVが低いときはプレミアムが低いため購入はさける
  • 残存日数が多いときはプレミアムが減少する速度が小さいので単独での購入はさける
  • 勝率は高いがリスクが大きいので単独で売らない(これを「裸売り」といいます)

こちらも、単独での売りはダメ、ということです。

では、実際には単独での買いや売りはお勧めしませんが、説明を簡単にするために、単独での買いを例にオプションの動きを説明します。

「買い」の例

3月10日にコール20500を50円で購入したとします。購入時点での原資産(日経225)は約19,500円、残存日数は34日、平均IVは14.5%でした。購入コストは50円×1000倍 = 50,000円となります。

満期日のSQ値が20,550円以上にならなければ50,000円の損失となります。さて、4日後の3月14日にはどうなっているでしょうか。下図に示します。

14日午後時点での原資産(日経225)は約19,480円、残存日数は30日、平均IVは14.6%でした。つまり、残存日数以外は購入した3月10時点のものとほぼ同じとなっています。

ごらんのようにプレミアムは43円となり、7,000円の含み損となっています。これは、プレミアムの変動に影響する主な3つの要因(原資産価格、時間、ボラティリティ)のうち、「時間」の効果のみが表れた結果です(残りの2つはほぼ変化していないので)。

つまり、4日分の「時間的価値」の減少分が「7円」である、ということを表しています。もちろんコール20500を売っていれば、7,000円の含み益となっています。

「買い」の場合、もし3月14日時点で原資産が上昇していたり、ボラティリティが上昇していたりすれば、コール20500のプレミアムは50円以上になっている可能性が高く(もちろん上昇の程度によります)、例えば65円などで決済できれば、15,000円の利益となります。

逆に原資産価格が減少し、IVももっと下がっていたならコール20500のプレミアムは43円以下となっているはずで、損失は拡大していたと考えられます(「売り」なら利益が拡大します)。

一方、原資産は減少したがIVが上昇していた場合には、それぞれの変化の程度が合算されたプレミアムとなります。

ここでオプションの特徴をいくつか追加します。日経平均は「上がる可能性」より「下がる可能性」の方が大きい(と市場参加者は考える)ため、通常はコールのプレミアムよりもプットのプレミアムの方が高くなります

これは原資産価格からみて、同じ値幅のコールとプットを比較したとき、「イン・ザ・マネー」になる確率はプットの方が大きくなるからです。

さらに、IVは原資産が上がる時よりも下がるときの方が上昇する傾向にあります。これは、暴落時は買いで参戦している参加者全員が「これはまずい」と考え、損切りが増えるとともに売りでの参加者も増えるため、さらに原資産は下がる可能性が高くなるためです。

つまり、損失無限大となるオプションの「売り」は、コールよりもプットの方がそのリスクは大きいと覚えておきましょう。原資産価格に近いプットの「裸売り」はプレミアムが高いため魅力的に映りますが、「超絶ハイリスク」なので絶対にやめましょう

その他の225オプション解説は以下の通りです。用語から知りたい方は第1回からどうぞ。

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