オプションでよく使われる合成ポジションに、カバードコールというものがあります。先物とオプションの合成ポジションで、先物の買いとコールの売りを同時に建てるポジションです。以下のポジションが例となります。

  • 日経225先物ミニ:買い3枚(18600円)
  • 5月限コール19750:売り3枚(14円)

IVの変化を無視すれば、日経が下がれば先物が下がってコールのプレミアムも下がり、日経が上がればどちらも上がります。つまりお互いがヘッジの役割をしているということになりますね。

「カバードコール」と呼ぶのは、オプションがコールの場合で、今後緩やかに原資産価額(日経225)が上昇すると予想する場合に仕掛けます。

「緩やかに上昇」と書いたのは、「急激に上昇」するとIVが大きくなるため、予想以上にコールの含み損が大きくなる場合があるからです。

予想が的中すれば、満期日にどちらも利益となるポジションです。3枚ずつ建てると証拠金が100万円近くになりますので、資産が少ない場合には建てることが難しくなります(最低でも200万円の余裕資金がある場合に建てましょう)。もちろん1枚ずつなら証拠金は30万円くらいですので、60万円あれば建てられますね。

一方、今後緩やかに原資産価額(日経225)が下降すると予想する場合、カバードコールと逆のポジションである以下の「カバードプット」を建てることができます。

  • 日経225先物ミニ:売り3枚(18600円)
  • 5月限プット16250:売り3枚(15円)

この場合はどちらも売りにすることでお互いをヘッジします。性質はカバードコールと全く同じで、予想する方向が逆である、ということになります

通常コールに比べてプットの方がプレミアムが大きいため、オプションのポジションを原資産価額から離れたところで建てることができますが、暴騰より暴落の可能性の方が大きいことを忘れないでおきましょう。

どちらも予想が当たって原資産が「緩やかに」変化すればかなりの利益になりますが、最も大事なのは証拠金管理とポジションを建てるタイミングです。

勝率が高くなるのは、IVが高く、オプションの残存日数が少ない時に建てる場合です。プレミアムが高い時に建て、時間的価値の減少によるプレミアムの減少の恩恵を早く受けられるからですね。

 

私の場合、IVはその時の相場状況によりますが(20%以下ならほぼ仕掛けません)、満期日の2週間前くらいからチャンスをうかがうようにしています。

「盛ったらカバコ」という格言(?)がありますが、これは「相場が盛り上がってIVが上昇したら、カバードコール(カバードプット)の仕掛け時」という意味です。

ハマるとやめられなくなりますので、くれぐれも証拠金管理とロスカット設定に最大の注意を払いながらポジションを建てるようにしましょう。

その他の225オプション解説は以下の通りです。用語から知りたい方は第1回からどうぞ。