225オプションには様々な合成ポジションがあり、その戦略は多岐にわたります。以前の解説記事では、その中でも特に広く使われるポジションであるコール(プット)スプレッドとショートストラングルについて解説しました。

今回はこの2つの戦略について、ポジションのATMとの位置関係について述べたいと思います。225オプション自体がややこしいのに加え、合成ポジションになるとより複雑になるので、ここで原資産価額の表を使って直観的に見てみたいと思います。

まず、コール(プット)スプレッドとショートストラングルについては下記記事を参照下さい。

初心者でもわかる日経225オプション解説・第3回:スプレッドとショートストラングル

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ポジションの例

ここで例として、下記の3つのポジションを建てたとします。

■コールスプレッド

  •   コール20750:買い1枚
  •   コール21000:売り3枚

■ショートストラングル

  •   コール20250:売り1枚
  •   プット18750:売り1枚

■プットスプレッド

  •   プット18250:買い1枚
  •   プット18000:売り3枚

ATMは2017年5月13日(夜間の終値)の時点で19,750円です。ここでは位置関係の可視化が目的なのでプレミアムは無視します(記載なし)。

それぞれの位置関係

これらのポジションついて、原資産価額を中心として表にすると以下のようになります。

ATM(赤字)の左側がコール、右側がプットになります。プラス表記は買い(赤字)、マイナス表記は売り(青字)を表し、数値は建てた枚数を表しています。

ATMを中心に、上下にポジションが位置してるのが分かると思います。プレッドポジションは、コールもプットもそれぞれATM寄りに買いを建てており、外側の売りをガードしていることになります。

一方、ショートストラングルはATMを挟む形になっていますね。これもお互いをヘッジする位置関係(片方のプレミアムが下がればもう片方が上がる)となっています。

このポジションがどれくらいリスクがあるかについては、その時の状況によります。

例えば満期日5日前くらいですと、ATMに最も近いコール側の売りが+500円の位置にあり、ATMに最も近いプット側の売りが-1000円の位置にありますので、相場が落ち着いていれば残り5日で500~1000円動くとは通常考えにくいことから比較的安全といえます。

これがもし満期日まで3週間以上あるような場合だと、かなりのハイリスクポジションとなるでしょう。この3つの合成ポジションのうち、買いは2枚であるのに対して売りは8枚ですので、リスクを取り過ぎといえます。

ただ、このリスクは「オプションの変動要因」と、「入金額に対する証拠金の割合」で判断すればよいと思います。

売りポジションが、「ATMに近いほど」、「残存日数が多いほど」、「(建てたときの)IVが低いほど」ハイリスクになりますし、「入金額に対する証拠金の割合が大きいほど」ハイリスクになります。

逆に売りポジションが、「ATMから遠いほど」、「残存日数が少ないほど」、「(建てたときの)IVが高いほど」ローリスクになりますし、「入金額に対する証拠金の割合が小さいほど」ローリスクになります。

したがって、これらの数値に注目し、ローリスクとなるようにポジションを建てることができれば、比較的安定して利益を上げることができるようになります。

私はこれをやらなかったので、下記の通りかつて大失敗を喫してしまいました(泣)。

オプション運用失敗談:2013年5月23日の出来事

現在、資金不足のため225オプションは休止中ですが、夏のボーナスあたりで少し参戦できないかな、と考えています。

もちろん今度は超安全圏(もちろん投資に絶対はありません)でポジションを建てていきたいと思います!

その他の225オプション解説は以下の通りです。用語から知りたい方は第1回からどうぞ。