先物・オプション

初心者でもわかる日経225オプション解説・第7回:カレンダースプレッド

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monicore / Pixabay

225オプション戦略にカレンダースプレッドというものがあります。コール(プット)スプレッドやショートストラングルほどではありませんが、ポジションを建てるときの条件次第では勝率の高い手法になります。

今回はこのカレンダースプレッドについて紹介します。わたしもかつては好んでポジションを建てていました。トータルでは負けていますが、カレンダースプレッドの勝率は高かったと記憶しています。

カレンダースプレッドとは、月限の異なるオプションの売りと買いを同枚数保有するというものです。具体例を以下に示します。

  • 7月限コール20250 売り:135円1枚
  • 8月限コール20250 買い:270円1枚

基本的には同じ権利行使価額のポジションを建て、満期日の近い方を売り、遠い方を買いポジションとします。

7月限のポジションの方が満期日が近いため、8月限に比べて早くプレミアムが減少していきます。この「時間的価値の減少速度の差」を利益に変えることを狙ったポジションとなります。

このカレンダースプレッドは、「原資産価額やIVに変化がない」場合に勝率が高くなります。

なぜならこの条件の場合、7月限コール売りの方がプレミアムの減少速度が大きいため、8月限が含み損でもトータルでプラスとなるからです。

もちろん7月限の満期日のSQ値が20250以下ならば7月限は135×1000 = 135,000円の利益となり、8月限の満期日までに日経がどんどん上昇して8月限コール20250がイン・ザ・マネーになれば利益は上昇していき大変おいしいのですが、先のことはわかりませんから通常は同時に決済します。

カレンダースプレッドを組んだ場合、IVの急激な変化を伴わなければ、日経225が横ばいであれば利益になります。

逆に以下の状態になると含み損になる確率が高くなります。

  • 7月限のIVだけ急上昇する(7月限の売りポジションのプレミアムだけが高くなる)
  • 原資産価額が大きく上昇する(8月限は満期日が遠いので7月限ほどプレミアムは変化しない)

原資産価額が大きく上がるときはIVの上昇も伴うので、注意が必要です。

原資産価額が緩やかに下がるときは(つまりIVの上昇を伴わなければ)、上昇の場合と同じく8月限は満期日が遠いので7月限ほどプレミアムは変化しないため、ポジションは含み益となります。

ただしこれらはポジションを建てるときの状況によって変化しますので、売りポジションのプレミアムが十分高く(つまりIVが高い時)、満期日の近い方のオプションの時間的価値が減少しやすいタイミング(満期日の2週間前以降)で、かつ短期的には横ばいの相場が予想される時にポジションを建てるようにしましょう。

今回紹介したカレンダースプレッドでは、売り買いが同じ権利行使価額、枚数も同じものですが、買いポジションを売りよりアウト側にしたり、売り買いの枚数を変える変型版もあります。上級者向けですので、私も225オプションを再開したらトライしていきたいと思います。

またカレンダースプレッドは、通常のスプレッドやショートストラングルに比べて変動要因が複雑になりますが、狭いレンジ相場には勝率の高い戦略になりますので、私も225オプションを再開して、リハビリが終了したら積極的にトライしていきたいと思います。

いずれにせよ証拠金の管理には最大の注意を払って売買に臨む必要があります。

さて、もうすぐボーナスです。待望の(笑)オプションが無事再開できるとよいのですが・・・。

その他の225オプション解説は以下の通りです。用語から知りたい方は第1回からどうぞ。

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資産運用五里霧中
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