225オプションのショートストラングルはATMから大きく離れた原資産価格のコールとプットを売るというものでしたが、ATM付近で売買するポジションがあり、これをストラドルポジションといいます(ストラングルに名前が似てますが違います)。

今回はこのストラドルポジションについて紹介したいと思います。

ストラドルポジションは、まさにATMど真ん中の原資産価額のコールとプットを同時に「買う」か「売る」という戦略です。それぞれ同枚数売買します。

ショートストラングルはタイミングによっては勝率がかなり高くなりますが、ストラドルはATMで売買するのでなかなか勝つのが難しいといわれています。

ストラドルポジションの例と特徴を以下に示します。現時点でのATMは20,000円とします。

ロングストラドル

  •   コール20000 買い:365円 1枚
  •   プット20000 買い:310円 1枚

 上のポジションの場合のコストは(365 + 310 = 675)×1000 = 675,000円となり、満期日に日経225が20,675円以上か、19,325円以下になっていると利益になります。

利益の上限は無限ですが、最初の支払いコストが甚大です。原資産価額が「大きく」変動すると予想し、かつポジションを建てる時点でのIVが低い場合に仕掛けると、利益となる確率が上がります(最初の支払額が小さくなり、満期日に敗北となる原資産価額の範囲が小さくなるからです)。

ショートストラドル

  •   コール20000 売り:365円 1枚
  •   プット20000 売り:310円 1枚

 上のポジションの場合の受取額は(365 + 310 = 675)×1000 = 675,000円となり、満期日に日経225が20,675円以下か、19,325円以上になっていると利益になります。利益の上限は675,000円ですが、損失は無限大となり、大変危険なポジションです(笑)。

原資産価額が「横ばい」であると予想し、かつポジションを建てる時点でのIVが高い場合に仕掛けると、利益となる確率が上がります(最初の受取額が大きくなり、満期日に勝利となる原資産価額の範囲が広がるからです)。

仕掛けるには150万円以上の証拠金が必要になり、危険な上に必要証拠金が大きいことから、ほとんど仕掛けられることはありません。

資金が潤沢にあり、かつ原資産が横ばいとなる強い予想が可能である場合に選択肢になります。成功したときは大きな利益となります。超絶ハイリスク、ハイリターンです。

まとめとその他のポジション

このようにショートストラドルは超上級者向けですが、ロングストラドルは損失が限定されますので、アメリカ大統領選級のイベント前にIVが低ければ選択肢となりえます。

ロングストラドルは「IVが低く」て「相場が大きく動く」と予想した場合、ショートストラドルは「IVが高く」て「相場がほぼ横ばい」と予想した場合に仕掛けるポジションで、勝利の仕組みが真逆となる戦略です。

まぁ私を含めたサラリーマンレベルの資金では、ほぼ無理なのですが・・・(笑)。

ちなみにロングストラドルの同タイプの戦略に「ロングストラングル」があります。これは以下の解説にある「ショートストラングル」のロングバージョンです。

初心者でもわかる日経225オプション解説・第3回:スプレッドとショートストラングル

ただしロングストラングルはATMから大きく離れた原資産価額を「買う」というポジションですので、よほどの大暴騰、大暴落がない限り負けることになります。

ただATMからはなれれば離れるほど最初の支払いが少なくて済みますので、自分の相場観と資金力の兼ね合いで判断することになりますが、勝率は極めて低いため、ショートストラングルと同様にほとんど仕掛けられることはありません。

ただし、プレミアムが数円のとき購入すれば、宝くじ級の大化けポジションになる場合がありますので、毎月捨てるつもりでポジションを建てるトレーダーはいます。

証拠金と資金の比率に最大限の注意を払いながら、売買するように心がけましょう。

その他の225オプション解説は以下の通りです。用語から知りたい方は第1回からどうぞ。