先物・オプション

オプション運用失敗談:2013年5月23日の出来事

先物・オプション
JeongGuHyeok / Pixabay

オプションの解説を第3回まで行いましたが、ここで私の過去の失敗談を紹介したいと思います。解説ではオプションは基本「売り」に頼ることになる投資であり、その勝率は高いもののリスクも大きいため、ポジションサイズと証拠金維持率の管理は極めて重要です。ここでは、この最も重要な「資金管理」をおろそかにするとどうなるか、について述べたいと思います。

記憶されている方も多くいらっしゃると思いますが、2013年5月23日のお話となります。日経平均は1日で1143円も下げ、翌日以降も大きく乱高下しました。

日経平均だと1,000円ちょっとですが、先物は2営業日でなんと2,000円も下げたのです。直近半年で6,000円くらい上げていましたので、ヘッジファンドを中心とした機関の5月期末確定売り、が主な原因と言われています。

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当時の状況とポジション

私はその時期、オプションを始めて2年目に入ったくらいで、日経の緩やかな動きに支えられて売りポジションで順調に資金を増やしておりました。

確か200万円でスタートして5月時点で資産は320万円ほどになっていたと思います。それくらいオプション売りの勝率は高く、1年ちょっとで運用効率は年50%程度になっていました。

当時も2013年6月の満期日に向けて、6月限のポジションを増やしつつあったのです。満期日まで2週間ちょっとの時期であり、そろそろオプションの時間的価値の減少が顕著に表れるタイミングでしたので、証拠金ギリギリに近いポジション数を建てていたと思います。

当時のデータがありませんので記憶便りですが、ショートストラングル(コールとプットを2枚づつ)を2つ、コールスプレッド(買い1枚、売り3枚)を2つ、プットスプレッド(買い1枚、売り5枚のセット)を2つ保有していたと思います。

つまりプット側の売りは合計で14枚となっておりました。証拠金は250万円ほどになっており、資金に対して80%に近い状態でした。今から思えば全くリスクを無視していましたね。

その日の動きと損失

日経225先物は16000円にタッチした後、下げ始めました。私は23日は出張中で、昼休みに携帯でチェックしたときは数100円くらいの下げでしたので、「ちょっと下げてるな・・」という程度の認識でした

。満期日まで2週間ちょっとで、プットの売りポジションは確か13,500円が最もATMに近いものでしたので、そこから2,000円以上は下げないだろうと思っておりました。

パニックはここからです。仕事が終わって午後4時半ごろ新幹線のホームでチェックすると、恐ろしいことになっていました。

先物は大暴落しており一瞬14,000を割っており、サーキットブレーカーまで発動する始末。私のポジションの総含み損は300万円を超えており、あまりのショックにホームでしゃがんでしまったのを覚えています。

コール側はもちろん含み益となっておりましたが、利益は限定ですので、プットポジションがとんでもないことになっていたわけです。

プット側は売りが14枚に対して買いはたったの2枚。IVは40%超となっていましたので、プットの売りポジションは売り価格の20倍にも達しておりました

よろよろと新幹線に乗った後はすぐにパソコンを立ち上げ、WiFiルーターと接続してSBI証券のHYPER SBIを開いて全決済処理を行おうとしました。ところが後場終了後の値洗いで、私のポジションには約15万円の追証が発生しており、決済ができない状態になっていたのです。

慌ててSBIのHPに入って即時入金処理をし、追証を解除したあと泣く泣く全決済したところ、先物口座残高は8万円となってしまいました。

2時間ほど放心状態で新幹線に揺られていたのを覚えています。涙で景色が曇っていたかもしれません・・・

結果としては、200万円でスタートして追証解除に20万円追加し、残金が8万円だったのでトータルでは212万円の損失です。一発退場です

それまでの1年ちょっとの利益が120万円ほどありましたのでこの損失額となりましたが、1日の損失としては330万円くらいとなりました。

教訓

オプションの売り、はこれがあるから怖いのですね。資金管理を怠ったがゆえに証拠金に不相応なポジションを建て、1年ちょっとの利益どころか当初資金をすべて吹き飛ばす破壊力です。

オプションの売りは勝率が非常に高いため、相場が大きく動かなければ資金は順調に増えていきます。

ただし、調子にのって証拠金の大部分をつぎ込んだりすると、私のようにたったの一度の暴落で退場!となりますので、これからオプションを始められる方は「資金管理」に最大の注意を払って運用していただきたいと思います。

オプショントレードを行う際には証拠金の30%程度、多くても50%を絶対超えないようにポジションを建てるべきです。

昨今のSPAN証拠金は大きくなる傾向が続いていますので、証拠金の30%まででオプションを安定的にトレードしようとすると、最低でも200万円くらいの資金が必要になります。

これはすなわち、余裕資金として200万円準備できないのであればそもそもオプショントレードはすべきではない、ということですので、現在の運用資金が150万円の私はオプショントレード休止中です(泣)。

FX、投資信託、貯蓄で200万円準備できたら再び参戦したいと思います。いつになるやら・・・。

ちなみに私はFXでもやらかしています。詳細はこちらから。

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