完全自動資産運用システムの一つにロボアドバイザーがあります。最初に初期資金、積み立て資金および運用方針を設定すれば、あとはほったらかしで資産運用してくれるサービスです。
ロボアドバイザーシステムでの運用商品としては、楽ラップ、THEO、WealthNaviなどいくつかありますが、私は2017年の12月から「WealthNavi(WealthNavi for SBI証券)」を利用しています。
本記事では、WealthNaviを使って1年間積み立て投資を行った結果(含み損益)と所感を紹介したいと思います。
2017年12月に初期入金額30万円でスタートし、2018年1月に積み立てを開始しました。毎月の積立額は2万円に設定しています。
また、WealthNaviでは「リスク許容度」を設定する必要があり、「年齢」、「年収」、「現在の金融資産」、「毎月の積立額」、「資産運用の目的」および「株価が1ヶ月で20%下落した場合の対処法」に関する質問に答えることで設定します。
私のリスク許容度は「5」であり、最もアグレッシブに運用する設定にしています(つまり、リスクは最も高くなります)。
現在の運用額は合計58万円であり、以下のポートフォリオにて運用しています。
- 米国株(VTI)
- 日欧株(VEA)
- 新興国株(VWO)
- 米国債券(AGG)
- 金(GLD)
- 不動産(IYR)
- 現金
リスク許容度が「5」ですので、株式の運用比率が高く、債券や金の比率が低い配分で運用されています。
さて、2018年1月から約1年間運用した結果、以下の評価損益(円建て)となっております。

58万円の運用額に対し、約1年後の含み益は-27,838円(-4.8%)となりました。
1年間で約マイナス5%ですので、インデックスの平均期待リターン(+5%)の真逆となってしまいました。
リスク許容度「5」での配分を見ると、米国株と日欧株の比率が高く(それぞれ配分額約18万円)、次いで新興国株(約8万円)となっておりますが、調子よくありませんね。
特に日欧株の成績が悪すぎます。約18万円の投資に対して、マイナス23,000円という結果に。マイナス12.5%という驚異的(?)な不調ぶりを示してます(泣)。
約1年間の資産額推移がこちらとなります。

開始当初である2018年2月と、2018年9月にわずかな期間プラスに浮上しましたが、残りの期間はマイナス圏に。
特に2018年12月の下げっぷりは大きいですね。トータルでマイナス10%を超えていました。
2018年2月の段階で含み損は半分以下となっておりますが、しばらくは低調が続くことを覚悟しています。
約1年間使った所感としては、まず「完全にほったらかし」が可能であった点を強調しておきたいと思います。
毎月の積み立て額である2万円は銀行からの自動振替ですので、私のやることは皆無です。
入金、買い付け、リバランスのすべてをロボアドバイザーが行ってくれます。私はただ週に1回結果を閲覧してブログに書き込んでいただけですね。
現在は残念ながら含み損となっておりますが、積み立て投資は10年スパンで結果を答え合わせするものですので、1年ちょっとの結果に一喜一憂している場合ではありません。
2018年12月には一瞬「やめよっかな~」と思いましたが(笑)、年末年始に投資関連書籍を読み漁り、継続することにしました。
日々の本業があるサラリーマンにとって、「完全自動資産運用」が可能なWealthNaviは、投資初心者にもわかりやすくお勧めです。
WealthNaviの特徴、メリット・デメリットについてはこちらから。
やはり積み立て投資は開始のタイミングによって資産額の推移が変わります。上げ調子の時期に開始すれば、当初に含み益を積み上げられますので、多少下げてもストレスはそれほどでもありません。
一方、ドローダウン開始の直前に積み立てをスタートした場合、いきなり含み益となり、しかもそれが拡大していくという大きなストレスにさらされることになります。
そこで一喜一憂せずに踏ん張れるかどうかが勝負の分かれ道です。30%程度のドローダウンには楽勝で耐えられる程度の配分比率で運用しましょう。
また、積み立て投資は小額ずつ、時間分散購入、定額購入を長期的に行うもので、ボラティリティの大きい商品(先物、FXや仮想通貨など)のスポット購入に比べてリスクが軽減されます。
積み立て投資のメリット・デメリットについては以下にまとめています。
代表的な積立投資には、積み立て投資信託、確定拠出年金(iDeCo)などがありますが、最近ではFXにも積み立て投資商品が降臨し、サラリーマンでもできる投資の選択肢が広がってきています。
NISA口座で投資信託を2年間積み立てた結果について、以下に紹介しています。
個人型確定拠出年金(iDeCo)の概略については以下にまとめています。元本保証の商品を選択すれば、リスクゼロで大きな節税効果が期待できます。
小額から米国株に積み立て投資をするならOne Tap Buyの「積み株」が有力な選択肢です。
1年間運用した結果がこちら。One Tap Buyも完全自動運用が可能でストレスフリーです。
また、One Tap Buyでは個別株の配当金ももらえます。
FXでの積み立ては、SBI FXトレードでの積み立てがおすすめです。レバレッジは最大で3倍、1通貨から購入できるので、私も小額ずつの積み立てを行っています。スワップもジワジワたまっていくので長期投資に向いていますね。
皆様のこれからの投資の参考になれば幸いです。